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面白いのは、シャッターを切ったあとの町だ。

山高帽の人物を撮ると、写真に「OOH NICE HAT」という見出しがついた。町へ戻ると、ほかの人たちも帽子をかぶっている。自分が選んだ一人の身なりが、いつの間にかみんなの身なりになっている。この変わり方がいい。

『We Become What We Behold』は、カメラで人々を撮り、その写真がニュースになる短編ゲームだ。人を動かす命令は出せない。それでも、一枚を撮るだけで周囲の様子が変わるので、次の写真を探す目つきまで変わってくる。

面白いところ
撮った写真と、その後の町を見比べる楽しさ。帽子の流行が、説明文なしで目に入る。
気になるところ
見出しは自動でつく。自分で文章や写真を編集したい人には、できることが少ない。
こんな人に
短い風刺作品や、絵の変化から意味を考えるゲームが好きな人。
We Become What We Behold
ジャンル
撮影を使った短編・風刺
遊ぶ場所
ブラウザ / itch.io
料金
無料・支援は任意
表示言語
英語(今回遊んだ版)
今回の記録
序盤の撮影と、帽子が広がる場面
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一枚の写真で、周りまで変わる

帽子を撮っただけなら、変わった人物を見つける遊びで終わる。ところがこのゲームでは、写真が町の中央のテレビへ流れる。その周りを歩く人々にも、同じ帽子が増えていった。

山高帽と口ひげの人物の写真にOOH NICE HATという見出しがついた画面
撮った写真に、自分では書いていない短い見出しがつく。

一人だけを切り取った写真に、ほかの人が寄っていく。こちらが町を見ていたはずなのに、次に見る町は、こちらの撮ったものに似てくる。帽子の場面だけでも、ニュースに取り上げることの妙な力が伝わってきた。

写真の外にも、気になる人がいる

撮影するときは、町の中でカメラの枠を動かす。丸い頭、四角い頭、ハートを浮かべた二人組、眉をつり上げた人物。見た目が単純なので、動く集団の中でも違いを拾いやすい。

ファインダーの四隅に四角い頭の人物が入り、その外にも人々と中央のテレビが見える画面
四隅の枠がカメラの範囲。その外にも、人々とテレビが見えている。

帽子が広がるのを見たあとでは、こうした小さな違いも撮影候補になる。「この人をニュースにしたら?」と考えてしまう。人物の説明を読むより先に、姿や仕草が次の操作を誘ってくるところが、この見せ方のよさだ。

ハートを浮かべた二人組や怒った人物が歩き、中央にテレビが置かれた町
二人組も、怒った顔の人も、同じ町の中を動き続けている。

自由にニュースを作りたいと、窮屈

ただし、撮った写真にどんな見出しをつけるかは選べない。帽子の写真にも、ゲーム側が短い英語の言葉を添える。自分の意図を文章にしたり、記事を編集したりする遊びを期待すると、操作の幅は狭い。

町をこつこつ経営するゲームとしても勧めにくい。序盤で引かれたのは、設備や資産を積み上げることではなく、撮影前後の変化だった。短い場面を見て、その意味を考える遊びを求めると合いやすい。

絵を見て、少し引っかかりたい人へ

短い風刺アニメや、遊んだあとに「あれはどういうことだったんだろう」と考える作品が好きなら、まず帽子のニュースを見てほしい。クリック一つと、集団の見た目の変化だけで話が通じる場面だ。

一方、気ままに写真を集めたい人には、見出しを選べない仕組みが合わないかもしれない。今回の版は英語で、見出しの意味も読み取りの手がかりになる。開始時には暴力的な内容への注意も出る。かわいい人物の見た目だけで、穏やかな作品を想像して始めるのは避けたい。

つくった人たち

次は、何を写そう。

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