この記事の中をのぞく
『MY FAMILY』は、冬の夜の会話を読む短編ノベル。再会から手袋、月の話へと進む序盤を読んだ。大きな事件が起きる前から、相手を気遣う言葉の端々が気になる。
- 面白いところ
- 手袋を渡す動作が、昔から続く二人の習慣につながる。
- 気になるところ
- 作者案内は分岐なし。選択で物語を変えたい人には、一本道の会話劇が好みを分けるかもしれない。
- こんな人に
- 静かな夜の会話から人物の関係を読みたい人。
MY FAMILY
- 制作
- サイトウ(作品ページ表記)
- 遊ぶ場所
- ノベルゲームコレクション/ブラウザー
- 料金
- 無料
- 表示言語
- 日本語
- 作者の目安
- 作品ページは15分、説明文は約10分。分岐なしとの案内。
今度は、こちらから手袋を

酔いの残るビクターが、夜道でジェームズを見つける。声をかけ、相手が寒そうにしているのを見ると、自分がはめていた手袋を渡した。特別な贈り物を用意していたわけでもない。その場で自分の物を差し出す気安さがある。

続く「昔よくこうしてくれたよね」という言葉では、以前は相手が同じことをしてくれたと分かる。今と昔で渡す側が入れ替わる。二人の経歴をまとめて説明されるより、この小さなやり取りから、どんな仲だったのかを想像するのが楽しい。
話題は、今夜の月へ
やがてジェームズは月の美しさを話題にする。手袋のあとに、二人で見られるものの話をする。せわしなく展開を追うより、夜の散歩に少し付き合うような読み心地だった。

台詞の含みを拾って読みたい人に
人物の仕草や、言い慣れたような一言から関係を想像したい人に向きそう。作者の案内は分岐なし。選択肢で関係を変える遊びを求めるより、一本道の会話劇を読みたいときに選びたい。
つくった人たち
- 制作
- サイトウ ↗
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